整形外科(骨折・脱臼・靱帯断裂) TPLO -Tibial Plateau Leveling Osteotomy-
霞ヶ関動物外科クリニック
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整形外科の診療

1. 股関節形不全症(CHD)、前十字靱帯断裂(ACLR)、膝蓋骨内方脱臼
2. 膝蓋骨外方脱臼、中足骨の骨折、橈骨遠位部の骨折
  3. 頸部・胸腰部椎間板ヘルニア、馬尾神経症、会陰ヘルニア症


●67
この症例は頸部椎間板ヘルニア症のダックスフンドです。2年前から体のふらつき,頸部の痛み、頸胸部の筋肉の痙攣が認められましたが、突然四肢の麻痺を起しました。
  頸部椎間板ヘルニア症
   
●68、69 
MRI検査では矢状断面画像で頸椎第5−6間で腹側からの強い圧迫(橙矢印)、更に正中断面画像でも(橙矢印)同様の所見が見られました。頸部椎間板ヘルニア症の外科治療法としては腹側椎弓切除術が一般的に行われます。
 
頸部椎間板ヘルニア症   頸部椎間板ヘルニア症
     
●70、71 
今回の患犬は急性に両後肢の完全麻痺を呈した3歳令のダックスフンドです。単純X線検査では胸椎12−13間の狭窄を認めました。
 
両後肢完全麻痺   両後肢完全麻痺
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●72、73
胸腰部のMRI検査では矢状断面画像より胸椎12−13間で腹側からの強い圧迫(橙矢印)、そして冠状断面画像では右側からの重度の圧迫(橙矢印)を認め、胸椎椎間板ヘルニアと診断されました。椎間板物質は殆ど腹側から突出し、更に髄核物質の逸脱は片側に偏っている場合が多いので、脊髄造影+MRI、CTの検査を実施することにより、逸脱した側からの正しいアプローチが可能となり、手術時に逸脱した髄核を正確に観察し、更にほぼ完全に除去する事が可能となります。
 
胸椎椎間板ヘルニア   胸椎椎間板ヘルニア
     
●74
胸腰部椎間板ヘルニアの外科治療法としては片側椎弓切除術が一般的であり、この症例では約2か月後にはほぼ正常な生活が可能となっております。
  胸椎椎間板ヘルニア
     
●75
今回の症例は7歳のダックスフンドです。突然の両後肢の麻痺が認められました。

胸腰部のMRI検査では矢状断面より胸椎13−腰椎1間で強く脊髄を圧迫する所見を認め、更に胸椎12−腰椎4間では腹側脊髄液ラインの遮断を認められました。
  左側片側椎弓切除術
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●76、77
横断像,冠状断面より、胸椎13−腰椎1間で左腹側から重度の脊髄圧迫を認め、また胸椎12−13椎間、腰椎1―2椎間で腹側から軽度から中程度の脊髄圧迫、胸椎10−11椎間で左腹側より、胸椎11−12椎間、腰椎2−3椎間で腹側から、腰椎3―4椎間、腰椎7−仙椎1間で右腹側から軽度の脊髄圧迫を認めました。
左側片側椎弓切除術   左側片側椎弓切除術
     
●78
手術は胸椎11から腰椎4まで連続した左側片側椎弓切除術を実施しました。

  左側片側椎弓切除術
     
●79
術後1日目の画像です、後肢は完全に麻痺が続いています。
  左側片側椎弓切除術
     
●80
術後10日目の画像です。この症例は発症後のMRI検査そして手術が早期に実施された為、術後、比較的順調に回復し約10日目には歩行が可能となりました。

早期のMRI検査と手術の重要性を再認識された症例です。
  左側片側椎弓切除術
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●81
重度な馬尾神経症(CES)を伴った、患犬の動画です。
この症例は10歳メスの重度のCESを伴ったシエパード犬です。歩様だけを観察すると、重度の股関節形成不全症(CHD)との鑑別は難しく、他の検査(X線、CT、MRI等)が必要と成ることがあります。
 
   
●82
これは馬尾神経症を発症した8歳のシエパード犬の単純X線側面画像です。第7腰椎と仙椎の配列の僅かな滑り、神経孔の狭小化、および石灰沈着(黄矢印)、変形性脊椎症(ブリッジ形成 白矢印)、第7腰椎尾側と仙椎頭側のX線透過性の低下(青矢印)が認められます。臨床症状としては、腰部の疼痛、尾を上げた時の疼痛、ジヤンプや階段の昇降を嫌う、更には後肢の不全麻痺、排便、排尿障害が見られます。外科治療法は一般に背側椎弓切除術が行われます。
  馬尾神経症
   
●83
7歳のウエルシュコーギーの胸腰椎の椎間板ヘルニアを伴った馬尾神経症(CES)の症例です。数年前からコーギーの犬種が流行していますが、年齢とともに脊椎疾患が多発しており、特にCESの症例が多く見られる傾向にあります。
  馬尾神経症
この症例では胸腰部のMRI検査において矢状断面画像で第12胸椎から仙椎間で多発性に脊髄圧迫所見が見られます。   馬尾神経症
冠状断面画像では第2−3腰椎間で中程度の圧迫、第3−4腰椎間(青矢印)で重度の圧迫、更には第7腰椎−第1仙椎間(橙矢印)では左右神経根への重度の圧迫(特に左側)が見られました。  

外科治療は第2−4腰椎の片側椎弓切除そして第7腰椎−第1仙椎では背側椎弓切除術が行われました。
  馬尾神経症
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●84、85
今回の症例は16歳、雄のビーグルです。臨床症状は斜頸、頸、胸、腰部の痛み,四肢の不全麻痺などの多発性の脊椎疾患の多くが見られました。
頸部MRI検査では矢状断面、正中断面像では頸椎第4−5間で腹側からの圧迫が特に見られました
(橙矢印)。
脳室の重度の拡張が認められ、脳溝は明瞭で加齢性の脳委縮が疑われます。
多発性脊椎疾患   多発性脊椎疾患
     
●86
胸腰部MRI検査では、第1腰椎から第1仙椎の椎間で多発性に腹側からの脊髄圧迫所見を認め、特に腰椎第1―2間(青矢印)、第2−3間(赤矢印)、第7腰椎―第1仙椎間の神経根部(赤矢印)で左右からの比較的重度の圧迫が認められました。
本症例では、年齢などを考慮し、外科処置は全く行わず、ステロイドの投与のみを行いましたが、本症例はステロイドに良く反応し、投与後二日目には、ほぼ正常な生活を行うことが出来る程度まで改善されました。
  多発性脊椎疾患
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●87、88
犬の会陰ヘルニア症は未去勢の高齢な雄犬に発生し、腹腔内容物がヘルニア腔に脱出し、排便、排尿障害を引き起こします。本疾患は内科的な治療ではヘルニア腔の拡大を阻止することは出来ません。様々な外科治療法(内閉鎖筋転移術、浅臀筋転移術など)がありますが、今回は睾丸の総鞘膜を骨盤隔膜として、使用し比較的、良い結果を得ました。右側には大量の尿を貯留した膀胱(黄矢印)、左側には大量の宿便を伴った直腸(青矢印)が観察されます。
 
会陰ヘルニア症   会陰ヘルニア症
     
●89
術後のCT画像ですが、腹腔内容物は正しい位置に整復されています。
  会陰ヘルニア症
     
●90
術後、1か月の画像ですが、再発も無く(黒矢印)、正常な生活が行われております。
  会陰ヘルニア症
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